しばしば一緒に出掛ける。互いの誕生日は祝い合う。二人だけの秘密もあるし、何ならそれは頻繁に行われるセックスである。 私(アキ)に恋人ができ、その関係が一度は途絶えるのだが……。
「次のデートでは手を繋ぐ」という約束をしたが、現れた彼は手を繋ぐというのに手袋をしていた。そのことに憤る「あたし」と鈍感な「彼」のお話。
ぼくは、楽器、テルミン。こころを持つロボット楽器だよ。いつも、やさしい博士。だいすき。それで、博士は、ぼくを人間のように、大切にしてくれていた。
喫茶店「serenata」に集まった、某動画サイトで活動している面々がコーヒーと甘味を楽しみながら話しているところを覗いてみました。
戸籍謄本を受け取る為に出かけた区役所で、恭一は突然同じ年齢程の女に呼び止められた。かつて学生時代の同級生で恋人でもあった愛子との、同窓会以来十五年ぶりの再会であった。愛子は二人の子供達を育てていたが、夫の浮気が相手に子供を生ませるまでに至って、完全な別居生活が既に三十年近く続いていたのである。 幼い頃に実の父親からは暴力を振るわれ、育ててくれた義父に犯され、結婚した夫には裏切られて、愛子は心に深い傷痕を負っていた。だが恭一との久しぶりの再会から一年後、末期の癌に侵された愛子は、子供達や恭一の前から去って逝った。そして愛子の娘、陽子も又、母と同じように残された命の時間を宣告されたのである。だがそこには、既に逝ってしまった愛子が企てた、愛する者の愛を得る為の激しい渇望が、想像を越えた姿で娘の陽子に託されていたのである。
東北宮城の仲良し女子高生二人が東京の看護学校に入学して、学生時代と正反対に成ってゆく二人。 お金を得る為にデリヘルに勤める美由紀とその行動を危ないと注意しながら見守る由美の物語。 デリヘルで知り合った真面目な中年の独身男性柏木からお金を出させて、僅かな蓄えで遊ぶ美由紀。 本気の柏木は真剣だったが、美由紀にはその気は全く無く、本気で愛せる人を捜すが相手は札付きの男だった。 それを知った柏木は必死で止めようとするが、意外な展開に、由美は一見不良の男性の本当の姿を見て、結婚する、見守る由美の目から見た、親友美由紀の姿の物語です。 彼女が見つけた愛は春霞の様に感じた時にはもう存在は無かった。