仮解放

やっと、抜け出せた。

この一歩を踏み出すのにものすごく勇気が必要だった。

背中を押してくれたのは、これまでよくしてくれた人達の存在だった。
昔からの親友、気のおける男友達、家族、心に秘めた恋、空でつながるあの人。

全ての人達が、そこにいてくれるだけで私に勇気を与えてくれた。

車に乗って飛び出したあの地。
運転中にも関わらず、私の足は震えていた。
同時に、それ以上に心が軽くなっていくのを感じた。

まだ、正式な別離ではないけれど。
やっと覚悟を持てた一日だった。


どうか、もう、不幸な選択をしませんように。
自分を幸せに導けますように。

そして…

みんな、ありがとう。
あなた達がいてくれて、本当によかった。

仮解放

仮解放

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-29

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