大学を卒業してから小さな植栽関係の会社で働いているわたしは、過ぎていく毎日に、寂しさのような、物足りなさなのようなものを感じている。ある日、わたしがいつものように植物の世話をしていると、会社の先輩が彼女に声をかけてくる。そしてふとした会話の流れから、その先輩の口から、花にまつわる、ある少し哀しい過去が語れることになる。その先輩の話す少し哀しい花のエピソードに耳を傾けているうちに、わたしもふと過去の花にまつわる記憶を思い出す。ふたつの花の記憶は次第に重なりあってわたしの心のなかで静かな変化が起っていく・・。
鎌倉から室町時代にかけたちょっと古いお話。 現代風のタッチで描き、コメディー好きの著者が描く物語。 妖(アヤカシ)である「管狐」が登場するお話です。
『俺と姉の非日常(http://slib.net/276)』の後日談となる話です。人間でもなければ、悪魔でも天使でもない少年――鬼林天人と、その姉であり、悪魔と契約を交わし命を落としかけた少女――鬼林心亜、に襲い掛かる絶体絶命最悪の事件とは……。日常が非日常に変わる瞬間、姉弟は何を思う?
ここでいつまでも、待っていてね――その言葉を信じて、その花は男の子を待ち続けた。 一つの花の一生を通じて描くSFファンタジー短編。
ある日、空から少女の生首が降ってきた。 「可哀想な奴。あんたの中身はこんなもんよ」と生首は嗤う。 生首だらけの学園でのダークファンタジー。 ※所々にグロテスク表現がありますので、苦手な方は閲覧はご遠慮して下さい。