†インマヌエルシリーズ・零† 自身の名も覚えていない「彼」は、気が付けば天国にいた。彼を連れてきたという「死神」は、日がな寝てばかりの廃人だった。これが「天国」であるなら、阿鼻叫喚の地獄の方がまだマシだ―― image song:Heaven by OneRepublic
命からがら閉鎖星系を離れたマキタたちは帰途につく。レイバーの死を知り、夢を成し遂げたことを噛み締め、しばしの間マキタは涙に暮れる。 開放機構の生き残りたちをタイラント星系に送り届ける直前、マキタの下を訪れるエレナ。展望室の星の海の中、2人は結ばれる。 そして遂に、エレナとの別れの時が訪れた…。 未だ還らぬマキタを案ずるサビアを襲う魔手。それを救ったのはコイケの依頼で彼女をずっとガードしていた凄腕傭兵ベンソンであった。 遂に始まる最終調停会談。そこに乗り込んできたのは誰あろうオスカーだった。 そして、アリーゼを連れたマキタも現れる…。
マキタたちはクロムの先導で、遂にブレイザークロス主星ラドンの首都タキアスに降り立った。 そこで彼らは、“変わり果てた”アーカム・ソールと合流。彼の手引で内務省宿舎ビルに軟禁されるアリーゼ・サロイとの対面を果たすのだった。 しかしそこで彼らの侵入は露見する。迫る保安省暗殺部隊と殺戮機械クランゲージョ。必死に逃げるマキタたち。 エレナは自分が囮になることを決意し、独りグレイハウンドを首都の空に駆った。 もちろんマキタがそれを放っておくわけがない。愛機ジンリッキーでエレナを追う。 そしてそれは、彼がずっと夢見てきた、父を超えるための戦いに挑む瞬間でもあった。 2人はブレイザークロス総統庁に、比翼の突入を決行する。