小学生の頃、両思いっていう言葉がありました。両思いっていうのはやっかいで付き合ってるわけでもなく、ただ単にお互いに好きなんです。
この複雑極まりない現代社会において、生きる意味を見つけられる人はどれくらいいるのでしょう? 例外無く私も見つけられない一人です。 ふと現実逃避したくなる、現実と妄想の狭間で現実感の無いまま生きている。 そんな中高年のオヤジが主役の物語。
村のはずれの神社に住まう嬬恋真耶は一見清楚で可憐な美少女。しかし居候の金子あづみは彼女の正体を知ってビックリ! やってきたきた冬休み。雪国木花の冬休みは東京より長いので、みんな遊びに行く気満々。ただ中にはこれを機に帰省しようという子もいるわけで。親元を離れている真耶は当然だが、地元育ちと思っていたあの子が実は横浜出身だった。それに伴って分かった彼女の秘密とは?
いつからだろう。 僕は、ただただ、普通の生活が欲しかっただけなのに。 いつから、ありえないことに足を踏み込んだのか。 村人から忌み嫌われている少年と、村人を心のどこかで良しとしない異質な少女。 それでも少年は、大切なものを守るために村人を許し、異質な少女は無力な自分を嘆く。 そして二人の契約が更新されるとき、何が起きようとするのか。
大学院一年生の景子は、一つ年下の大学四年生の文也と付き合っている。その前には大輔という恋人がいたのだが、大輔が就職し、勤めの関係で名古屋に去った一年ほど前から文也と親しくなったのであった。本作品では、過去に景子との付き合いがあった塾の先生や大輔との思い出を絡めながら、景子の一夏の様相が書かれてゆく。