とある甘えん坊のはなし。どんなに不幸だろうが幸せだろうが、生きていることに変わりはない。 死のうとする私も生きている。他人を信じない私も生きている。他人に理解されない私も生きている。 だから、生きてもいいんだよ。
楽園、それはあらゆる人が夢見る理想郷。 そんな楽園へ至るきっかけをつかんだ女性が一人。 彼女にいったい何が起きるのか。
幼馴染の君と過ごしてきた、今日までの日々。 その日常はほんの些細な出来事で終わりを告げた。 あたしは過去へリープする。 君と、また新しい恋をする為に。
母親の死が原因で声を失ってしまった少年、沙耶原麗太。 父親の単身赴任を機に、母親と二人暮らしをしている少女、平井優子。 僅か小学五年生ながらも孤独に堕ちた少年と、同じく小学五年生の極々平凡な孤独を知らない少女。 相対する二人を軸に、物語が動き出す。 主人公達の小学生時代を描く「Remember me?」第1作目。
ある放課後の夕暮れ時、一人の女子生徒の飛び降り自殺の瞬間を、隼人は目撃してしまいます。 彼は知るのでした。 飛び降りた者が、自分にとって最も大切な人だったという事を……。 大切な人を守れなかった。 そんな主人公の、苦悩する姿や、個性豊かな人達との出会いによる成長を描いた。 そんな物語です。
デビュー作「リミット」書きはじめました! こちらは「序章」です。 次の章は「始章」になります。始章の更新はなるべく早くにしたいと思います!少しでも読んでくれたら嬉しいです
時は平安の世 藤原道長が全政権を手中にしようとしていた頃の物語 出会ってはならず 文を交わしてはならず まして愛し合うことなど許されぬ 純君(あやぎみ)と愛姫(ちかひめ)… 二人が出会った時に、すでに運命の歯車は回り始めていた 「ウエストサイドストーリー」がシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を本にしているのは有名な話。 日本で、同じことが起こるとするならば…。
二つ巴の台風が福島第一原子力発電所を襲った。四号機の使用済み燃料プールは電源を喪失し、建物の不動沈下で亀裂が入った。核燃料は再臨界を起こし近くにある福島第二をまきぞえにした。その被害は女川と柏崎刈羽に飛び火し、関東以北の日本は巨大な致死性のフォールアウト(死の灰)に汚染された。範囲内のすべての施設が機能を停止し被害は東通原発から六ヶ所村再処理工場に達した。再処理工場の事故は原発と比べても桁外れだった。それは北半球全体を死の世界にした。汚染は徐々に南半球に及んだ。
無に還る場所とされる、何も存在しないはずの砂漠。塔は突如として出現し、最期に向かってやすらかに歩いていた男の心を波立たせた。――あの場所に行き着くまで、この身体は持つだろうか――。