謎解きはディナーのあとで
謎解きはディナーのあとで
2010年東川篤哉著
ドラマ化されて知った本作。
ドラマをレンタルで1話だけ見て、私には合わないなと思い、しばらく原作も読んでなかった。
そもそも執事に興味がない。
あんなの白ヒゲ生えた品格にうるさいただのおじさんでしょ。
イギリス映画で見る執事はそんなのばっかだったよ。
アンソニー・ホプキンス主演の 日の名残 はなかなかの名作です。
その執事が仕えてるご主人に暴言をはく。
その違和感。
なんともいえないわ。
普通にムカついたよ。
しかも若い奴に言われたら、そりゃー、麗子と同じ反応になるよー。
私としては白髪のおじさまに言われればまだ許せるんだけど。
いや、どうかな~。微妙。
ドラマでは櫻井翔さんが執事を好演されてるわけですが、そんなの全然関係ないですね。
普通にムカつきます。
とにかく、イラっとくるシチュエーションなのです、私的に。
これ譲れないなぁと思います。
謎解きは良いですね。
執筆形態の関係で、同じ説明が何度も出てくるのは残念です。
既に知ってることをまた書くというのは、なかなか微妙なものです。
単行本化した時点で直せると良いですよね。
最後の方は書き下ろしでおもしろかったですが、複雑で全く推理するというところまでいかないです。
ただ執事がぺらぺらしゃべってるのを聞いてる感じ。
麗子も全然ミスリードしないんですよね。
唯一の推理勘違い野郎は風祭警部。
この人、かなり好きなキャラです。
ボケてるというか…間が悪いというか…自分のことしか興味ないような感じがすごくいいです!
一番好きなキャラですね~♪
笑えるし。
麗子のつっこみも笑えます。
どんどん言って執事をへこませろ!とか応援しています。
そう、私はSです(笑)。
文庫のみのおまけの書き下ろし、宝生家の異常な愛情 はなかなか興味深いです。
麗子の父親が垣間見れます。
そして執事との日常なども出てきます。
麗子の親はどこに?という謎は解けませんが…。
おそらく仕事が忙しくて家にいないとかいう想像をしてますが。
そうすると母親は?など謎は残ります。
全体としてはおもしろかったですよ。
最後の方になると毒舌も少なく、風祭警部も出番が少なく…残念ですが。
風祭警部、カムバーック!
2巻でもいい味出してることを願います。
謎解きはディナーのあとで