受験戦争を迎えた高校生の少年は自分が勉強をしている理由は、結局は自分がいい墓に入るためではないか、という思いに取りつかれ、それを振りきるために、ひとり夜行バスに乗って旅にでる。そこで、ひょんなことからミホコさんという不思議な女性に出会い物語は梅雨の季節を巡っていく。
神戸のアトリエシードさんの企画展 「星巡りの唄」展に出展した あみぐるみ達の物語です。 真夏の企画展だったので、 七夕祭りを題材に考えてみました。
唐突に、なんの前触れもなく桜井達也は自ら命を絶った。大学のサークルが同じで、普段から仲のよかった五人の男女は困惑しながら、その死の真相に思いを巡らす。――あの日、「僕」になにがあったのか。
毎度毎度…配信が遅れて申し訳ございません…。第二部です。勝手ながら今、読んでくださっている皆さん…、感謝申し上げます。 えーと…、今回、お詫びと言い訳があります(桜前線と稲作についてです。)※3
花子、クレア、エフィルは親しい友人同士だった。そんな彼女たちを戦争が引き裂く。そしてクレアから花子への手紙が、クレアの知られざる一面を明らかにしてゆく。
ある日人生に嫌気がさした男は、友人に勧められた装置でタイムスリップを行います。 過去へと遡った男は、そこで14歳の自分と出会うのですが・・・。 自分とその人生を否定することが、どんな結末を引き起こすのか。手軽に読める作品なので、暇つぶしがてらお読み頂けると幸いです。
わたしは遠くまで見渡せる景色の中を進まされている時間が好きでした。遠くに山が観え、その手前に小さく町が広がっているのが観えました。山は自身のどっしりとした存在感を体現した様にそこに居座っていて、何本も電柱が窓際に音もなくひゅっと通り過ぎて行くのに対し、山だけは時間が重たく感じる程ゆっくりと通り過ぎて行くのでした。
つまらぬことで上司とケンカになり、小野寺隼人は会社を辞めた。やたらとプラス思考の話をし、自分の考えを押し付けてくるイヤな相手だったが、二十九歳にもなって大人げなかったと、今では反省している。七十歳の定年までに何度か転職するのが当たり前の時代に......