俺はいじめを受けていた。 いじめというマイルドな表現を払いのけると、暴行、恐喝、恫喝、強盗・・・etc 罪状にするとなかなかおっかない文字が舞い踊るほどの内容だった。 そんな中、とある日。一人の女の子が転校してきたことが転機となった。 彼女によって、いじめを受ける生活は終わりを告げる。(全9章)
Sランクの至高のメロンパン。これを手にするは真の強者のみ。 そう、ここは強い者が勝ち、弱い者は容赦なく蹂躙される戦場。 己の頭脳を駆使し、心理戦による読み合いの先の勝利-メロンパン-を掴むものこそが生き残る世界。 「いくぞ勝負師達よ、じゃんけんの準備は充分か」 一つのメロンパンを賭けた昼休みの争奪戦が今、始まる。(全2章)
灰色のコンクリートで舗装された室内はところどころ黒ずんでいた。 天井にはいくつか通気口があったが、部屋には窓はなく、壁の一角に四角いスペースがあり、そこから灼熱の青い炎が吹き出ていて、それが室内に光を提供していた。 その光源から遠ざかるたび薄暗くなる部屋に一人、男が居た。 彼はこの日、最強の矛と最強の盾を創った。(全1章)
気が付くと真っ暗だった。どこまでも真っ暗だった。 聞こえる見知った友達の声。そこは、声に出して言ったことが描写される謎の世界だった。 私達はどうなるのだろう、そして、この謎の空間はなんなのだろう。(全2章)
"愛"は恐るべき破壊兵器だ。"愛"は人を傷つけるだけでは飽きたらず、なんと人を殺す。 このような危険な"愛"というものはすぐさま根絶されるべきだ。 私は、この世から"愛"が根絶され世界が平和になることを心より願う(全1章)
僕は彼女が好きだ。彼女もまた僕が好きだ。きっとそうだ。そうに違いない。だって、僕が彼女を好きなんだ。きっと彼女も僕を好きに違いないじゃないか。 僕は友達に彼女の連絡IDを聞き、僕は彼女と様々なコミュニケーションを取るうちに彼女との仲が深まっていく。 僕はある日、とうとう切り出した。 ――あなたが好きです。 そして、冴えない僕と、学園内のアイドル的存在の彼女の甘い甘い青春ラブストーリーが開幕することになる。 はずだった。(全3章)
シルクロードのある市場、薬草売りのトルドは不思議な少女ルアと出会った。彼女は不思議な言葉を話す。彼女の奇妙な行動にトルドは振り回される。