その村には笑い茸小唄という唄が伝えられている。その唄を知っているのは梅ばあさんだけだ。いったいその茸はどんな茸なんだろう、
庭の紫陽花の下で小さな赤いものがはねている。老眼鏡をかけてみると茸だった。黒アリに囲まれた赤い茸に、仲間の茸が紫陽花の根元から現れアリとの戦になった。
大学の卒業旅行で行ったウイーンの森。そこに茸の生えた泉があった。80を過ぎたく今、なぜか無性に行きたくなった。行くとその時一緒に行った5人が歩いてきた。