「またぶつけたわよ?」
「相変わらず弱虫なんだね、とーくんは」
「一人で残らないほうがいいよ、ここ」
「心霊スポットなんて、わたしにとっては夏の風物詩だよ」
「さあ、覚悟を決めろ!」
「そんな目で見られても、私はあんたを幸せになんてできないよ……」
「お前をこの先に行かせるわけにはいかない」
「ごめんなさい、どちらさまかしら?」
「では、よーいドンにしよう」
「もっかい! もっかいパーンってやって!」