親愛なるサリーへ。
アンバーは、地元じゃ名の知れた、アメリカ娘である。
細やかな気配りが、人を少し幸せにする。
二人を分かつは、天の川。
この世の情け深き事、谷のごとし。
幼い火種が、いつか花火になって。
電車短編が一つ。
紗衣さんは今日も元気。
不思議の国の彼女との約束。
芳吉翁の残した書は、妹がさらっていった。