〈一つの国のようだ〉と三芳係長はつぶやいた。 そこでは女性たちが集い、一定の規律のもとで一昼夜を過ごす。来訪者は、丁重なもてなしを受けながら、言葉にできない違和感を覚える。 必要なものは満たされ、争いは表に現れない。 だが、その安定は、ある欠落を抱えたまま保たれていた。 女の都は、理想の拠点なのか、それとも閉じた仕組みなのか。 訪問者の視線が、その呼び名の奥にある実態を映し出す。
あらすじ:喜林からの使者、蓑原を斬首した出海でしたが、強大な敵との戦支度に家内は騒然、軍議は紛糾し行動できずにいました。そこに新たな厄介事が舞い込んできます。