【あらすじ】 睡《すい》は守《もり》に連れられて、夢を専門に売り買いする質屋へ訪れる。夢を担保に金を貸す質屋はがめついことで有名な女主人だった。 質屋は睡を気に入り、「アタシの夢に来てごらん」と誘う。だが、睡がどんなに探しても質屋の夢を見つけられない。睡にとって思い通りに夢へ行けないことは初めてだった。 やっと夢に辿り着いた睡に、質屋は「夢見」について教えてくれる。
【あらすじ】 夢と現実の間を流れる川を渡りながら、釣り人は獏をつれて舟に乗る。釣り人がその川で釣る魚は、夢に溺れて川に落ちた人間が魚になったものらしい。その魚の夢を獏は食べている。彼らとともに舟に乗って川を渡る時間は、睡にとって当たり前のひとときだった。釣り人はいつでも睡に優しく接してくれるが、決して夢に深入りするなと言う。そう言う彼自身、夢の中でしか生きられない人だと睡は知っていた。
【あらすじ】 夢鳥を預かることになった守(もり)の家へ、睡(すい)がたびたび訪れて居座るようになった。面倒に思っていた守だが、しだいに夢鳥と睡が居る日常に慣れていく。 自由に夢へ行き来する特技を持っている睡だが、どんなに捜しても夢の中で守を見つけることができない。不思議に思った睡は、夢で会った鳥飼いに尋ねてみるが…………睡と守の過去に触れるお話。
飼い主の望み通りの夢を見せてくれる〈夢鳥〉。その夢鳥の卵を盗まれたと騒ぐ鳥飼いに、嫌々ながら卵の捜索を任されてしまった守。 生まれつき夢を見ることができない体質の守と、夢へ自由に行き来できる睡の、二人が出会うきっかけの第一話。
小さい頃の夢って覚えてますか? 悩んだとき、夢のコンパスがあれば迷わなかったかもしれない。 時が経って変わらない3人の関係が織りなすささやかな物語。
[不穏の騎兵隊] [花は美しくない] [果敢ないことは美しくない] [わたしを花に喩えないで] [誰もわたしを愛さないで] [ぼくは孤独を守るから] [固有の署名] [H精神病院にて]
[わたしは無名のひと!] [雪花石膏の寝室] [ことばは去ってしまう] [もし わたしが生きてあることを静止したならば] [かのようなひとがかのように死にえたことは]
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あらすじ:喜林は出海に対し、本国である八津代と都の二方面からの攻撃をしかけています。今回は、前々回につづいて八津代での戦いです。 その場に登場しない人物の名前が出てきてよく分からないという方は、(45)と(46)の間に相関図がありますので、そちらを参照するといいかもしれません。