かなかな

かなかな

短編小説やエッセイを書き綴ってます。

小説は主にファンタジーものを、エッセイは日々の雑念などを書いています。
読んで楽しんでいただけたら幸いです。

蝶の片夢

蝶の片夢

【あらすじ】 「蝶は片羽を無くしても飛べると思うか?」 唐突にそんなことを言い出した友人を、柚木は怪訝な眼で見つめた……そんな奇妙な話をした友人のことを忘れられず、もやもやと胸にわだかまりが残った。 柚木は亡き友人にもう一度会うため、『代夢屋(だいむや)』に頼んで夢の中で友人を探してもらう。夢でもいい、会って話がしたい。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
花に夢見る

花に夢見る

【あらすじ】眠る者の望み通りの夢を見せてくれる花。その花を求めて青年はある花屋を訪ねた。だが、店主には「花を売れない」と断られてしまう。どうしても花が欲しい青年は、花屋から強引に花を盗んだのだが……花に夢を求めた人間のお話。短編。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
【夢見ノ記】第一話、夢鳥の卵

【夢見ノ記】第一話、夢鳥の卵

飼い主の望み通りの夢を見せてくれる〈夢鳥〉。その夢鳥の卵を盗まれたと騒ぐ鳥飼いに、嫌々ながら卵の捜索を任されてしまった守。 生まれつき夢を見ることができない体質の守と、夢へ自由に行き来できる睡の、二人が出会うきっかけの第一話。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
鳥が見た夢

鳥が見た夢

【あらすじ】 飼い主の思い通りの夢を見せてくれる夢鳥。夢鳥を飼い始めた青年は、やがて夢に執心するあまり夢を見たまま帰らぬ人となった。青年の弟、暁生(かつき)は亡くなった兄の部屋で、鳥飼いと名乗る男に出会う。生前の兄に夢鳥を貸した鳥飼いは、鳥がまだ兄の部屋にいると言う。しかし、暁生は一度も夢鳥の姿を見たことはなく、鳥の声も聞いていなかった。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
【夢見ノ記】第二話、夢で生まれる

【夢見ノ記】第二話、夢で生まれる

【あらすじ】 夢鳥を預かることになった守(もり)の家へ、睡(すい)がたびたび訪れて居座るようになった。面倒に思っていた守だが、しだいに夢鳥と睡が居る日常に慣れていく。 自由に夢へ行き来する特技を持っている睡だが、どんなに捜しても夢の中で守を見つけることができない。不思議に思った睡は、夢で会った鳥飼いに尋ねてみるが…………睡と守の過去に触れるお話。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
【かりのやどりの】① 猫かぶりの君

【かりのやどりの】① 猫かぶりの君

記憶喪失の僕は、貸本屋をしているススキさんの家に下宿することになった。日がな一日やることがなく暇を持て余す僕に、ススキさんは「猫を借りるから世話をしろ」と言ってきた。猫貸し屋の爺さんから、黒猫を一匹借りて世話することになった僕だが、猫はいっこうに懐いてくれない。どこにあるか分からない町で、記憶喪失の主人公「僕」が出会う不思議なもの達のお話。一話完結シリーズ【かりのやどりの】

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
螢は紫陽花にとまる

螢は紫陽花にとまる

兄の幽霊を待つ妹、捨てられた猫、愛されない女。三者三様の恋の話。 雨と紫陽花の季節に、仄暗いお話はいかがでしょうか。

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
【夢見ノ記】第三話 夢を釣る

【夢見ノ記】第三話 夢を釣る

【あらすじ】 夢と現実の間を流れる川を渡りながら、釣り人は獏をつれて舟に乗る。釣り人がその川で釣る魚は、夢に溺れて川に落ちた人間が魚になったものらしい。その魚の夢を獏は食べている。彼らとともに舟に乗って川を渡る時間は、睡にとって当たり前のひとときだった。釣り人はいつでも睡に優しく接してくれるが、決して夢に深入りするなと言う。そう言う彼自身、夢の中でしか生きられない人だと睡は知っていた。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
【夢見ノ記】第四話 夢の値段

【夢見ノ記】第四話 夢の値段

【あらすじ】 睡《すい》は守《もり》に連れられて、夢を専門に売り買いする質屋へ訪れる。夢を担保に金を貸す質屋はがめついことで有名な女主人だった。 質屋は睡を気に入り、「アタシの夢に来てごらん」と誘う。だが、睡がどんなに探しても質屋の夢を見つけられない。睡にとって思い通りに夢へ行けないことは初めてだった。 やっと夢に辿り着いた睡に、質屋は「夢見」について教えてくれる。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted
【夢見ノ記】第五話 花は夢に香る

【夢見ノ記】第五話 花は夢に香る

【あらすじ】 質屋のエバちゃんに教えてもらい、〈夢見〉になる修行をはじめた睡《すい》。出会った花屋の男から、夢の中で不思議な花をもらう。その花は、願い通りの夢を見ることができる特別な花だった。優しい物腰の花屋だが、睡が花屋の男と関わることを守《もり》は快く思っていないようだった。……守の過去にふれる第五話。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
  • Copyrighted