【二人きりの世界で、一人の少年と少女は邂逅を果たす。】 [あらすじ] 変な夢を見た。塔から飛び降りる夢。 ある朝幸太が目覚めると、世界には誰もいなかった。何故か散らかった部屋を幸太が片付けていると、見覚えのない外国の旅行雑誌があり、今朝の夢で見た塔が載っていた。 幸太はそこに何かがある気がして、旅立つことに決めた。その塔にいたのは一人の美しい少女だった。
七洲を統べる大皇の娘として生まれた夕星には前世の記憶がある。だれにも打ち明けられない秘密を抱え、暗い森の古宮に隠れ住む日々。心の支えは双子の姉媛・明星だけ。しかし、海を越えてやってきた少年が燃え落ちる星の運命を変えた――影と光のあわいを駆けめぐる、古代日本風・異世界転生譚。
†Cry/A & D3補記† 拙作『千族化け物譚❖Cry/A』の後日談で、単独で読めます。古傷の呪いで死を覚悟していた何でも屋の彼は、人間の町に隠れて隠居していた。その町では「生産能力のない者に安楽死を」という、驚くべき新法が設立されようとしていた。 ※C1結末ネタバレ&『空夢』関連作 ※一部過激表現注意 image song:ゲルニカ by pierrot