予期せぬ出来事 10

 ずいぶん前の話である。
 ある朝王子駅で電車を降り、改札口まで歩いていると、ホームのベンチに座っていた20代の女性がスマホで話をしているのが目に入った。
 何やら、大きな声でスマホに向かって話しているのである。
 そしてボクが、その横を通り過ぎようをしたとき、突然その女性が泣きながら地面に倒れ込んだのである。 その女性は「嫌だ、嫌だ」と泣きながら地面を転げ回った。
 よほどのことがあったのだろう。
 たぶん別れ話しだろうと推測するしかないのである。
 ボクはどうすることも出来ずに、その横を通り過ぎて改札口に向かったのである。

 これも結構前の話だ。
 駅を降り、チャリに乗って家まで向かっている途中の出来事だ。
 酔っぱらったおじさんが、大きな声で歌を唄いながら千鳥足で歩いていた。
 ボクはおじさんの横を通り過ぎるとき「カーン」と口で鐘を鳴らしてやった。
 そのおじさんは「すいません」と謝った。
 これ分かる人いるのかな?

 おしまい

予期せぬ出来事 10

予期せぬ出来事 10

ふたつの出来事

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-02-09

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