アスラの民は風の民。楽園を目指して旅をする。だが、その旅の末に……。 あらすじ ライラはアスラの民の少年。空飛ぶ船に乗って、風と共に生きる彼らの旅はもうじき終わりを迎えようとしていた。しかし、旅の終わりが近づくに連れてライラは変な夢を見るようになった。そしてそれは彼の意中の相手メルも同じだった。 巫女の血を引くメル。メルは使命を果たそうとしていた。しかし、それが世界の終わりに繋がると知ったライラはメルを止めようとして……。
夢と記憶と意識。それらの先にあるものは映画の一つのシーンと比べても何ら変わりはないのか。 全知少女よ。記憶の枷をうたれた私は……。 小説と詩の間。美と現実の間。死と永遠の間。そこに、何があるのかを求める者よ。 超芸術、超新感覚派、または駄作か。 いや、これは革命なのだろうか。
屋敷牢の中で過ごす女、封月端月。彼女は子を成すことができないはずだった。 彼女の胎内に芽生えた命ははたして人か妖か。混迷極めるこの屋敷牢は果たして『幻覚の城』か、『現実の牢』か………。 屋敷牢シリーズ・下
『落ちる黄葉の楽園』『廻る木馬と踊る姉妹』の続編にして最終章。 病院での生活は一ヶ月を過ぎ、僕は退院の日が迫る。 姉の存在。事故の裏側。落下の中でどうしようもなく巻き起こるすべてをただ眺める。 そして私が語る『舞台裏』とは。 『落下物語』終着点。着地点。
『落ちる黄葉の楽園』の続編となります。 脚が動かない女の子 峰島 光美。彼女はその脳領域に意識のみの姉を宿していた。 『落下物語』車椅子に乗って日々を巡る少女の静かな踊り。
交通事故に巻き込まれた二人。貝木 黄葉と樋野 夕。 事故で切断された左腕。移植できたのは一人だけ。 片腕しかない男と、男の腕が生えた少女。閑散とした病院内で起こるチグハグでツギハギだらけの日々。 『落下物語』が今、落ち始める。