嗚呼、きっとその愛とは運命愛のことなのでしょう。どんな運命だろうとて、自分の人生を愛することが必要なのですね。そして、大切な人がその人生の中で現れようとも、その人は他者。僕ではない。僕は僕しか愛せない。そういう愛だったのでしょうか。そういう独りよがりな愛だからでしょうか。 僕の人生は、何故あの冬の日に終わらなかったのですか。続いてしまったのですか。あの冬の日の僕は真理を悟って、涅槃にも終末にも、永遠なる愛に満たされていたではありませんか。嗚呼、忘我の日、あの日に全て終わっていたんですよ。すべての生命の開始も、全ての命の終わりも、もう全てなのです。あの冬の日こそ、永遠神話。神のみぞ知る秘儀。
私はあの日から永遠とか真理とか、そういう類いの概念を探し求めていたんだ。その美しさを語るに足りる言葉などない。至高体験。まさしく天国的な経験。それは永くは続かなかった。幸福の増大につれてそれは薄れていった。
古の技でスズメバチを操る女子高生美蘭。 猫を操る双子の弟、亜蘭を手下に迷子の猫探偵で小遣い稼ぎ。うわべは女子だが心は男子の勇斗とつるんで退屈な学校生活をしのぐ日々。 しかし亜蘭が猫探しのさなか、監禁された少女と出くわしてしまい、美蘭は彼女の「解放」に手を貸すことに。
汝、其の熱き愛に、熱き戀に身を委ねよ。魅惑的な音楽を添えて繰り広げられる悪魔と悪魔祓いのラブ・ストーリーな黒モク小説。 ※本作品は『ブラックスター -Theater Starless-』の二次創作物になります。