夜の夜中にただ二人、香りと香りが絡み合う黒モク小説。題名はカーラ・ボノフが1982年に発表をした 3枚目のオリジナル・スタジオ・アルバムからの引用。 ※ 本作品は『ブラックスター -Theater Starless-』の二次創作物になります。 ※女体化,独自設定あり。
愛用サイト「小説家になろう」のリニューアルが気に入らないのでこちらで。39話~
筆の箸休め。ジェネリック【蒸れ夏】。直接告白しなかったことの後悔。「俺が先に好きだったのに」系。禁忌の自己模倣。
理想を語って羊水のような文字に揺蕩い、さようならもいえなかった弱さを粉々にして、今日も行儀良く座っています。教えられた箸の持ち方を流し目で愛しみ、しんだ抜け殻をかわいそうにと撫でています。
おいでと言う。やさしい声色。もうなにも怖くないというような、わたしだけを愛す力強い。「おめでとう」もう必要ないからと、譲られたリードは行き場を失って。
もう帰りなさい。と、お帰りなさいは似ている気がする。早く帰れと急かされるたび、帰ってきてくれてありがとうと喜ばれている気になる。