いつも同じことを繰り返す日常。もしも突然それが途切れたら。そんな状況に置かれたおじさんと、訳あって舞い降りた天使の、小さな物語。 二〇〇一年に書いた短編を、一五年の時を経て改作しました。作者はその一五年の間にすっかり中年になりました。
人生が永遠であるなら、死とは、ほんの始まりに過ぎない…… ある高校の一本の桜の木の下で、生徒の自殺者が現れた。そこは、自殺者を次々と呼ぶスポットだった。まるで自殺のリレーでもしているような、そんな場所に足を運ぶことをきっかけに、少年は、人生の意味を探し求めるようになる。 (1992年頃に、書き上げたものです)
ある日、私は、日記を書いていた。おそろしい、こころを食いつくす虫、ヌメラルダと出会った。恐ろしくて、こころが。