お決まりの挨拶をして図書館カードを受け取ると、いつもは自動的に機器に向かう右手が静止した。 黒いボールペンで書かれた4つの漢字に目が留まった。どきりと胸が鳴った。 『芸能人M君』シリーズ新しいやつ。 今度はきっと、適切な恋愛ジャンル。 【赤い手帳と無彩の天使】http://slib.net/76875 の続編にはなってるけど、別に読んでなくても独立はしてます。
冥土、第三法廷。只今、第一回公判中。ある男の生前の行いが裁かれている。 裁かれる男の名は安川雄二。生まれてから亡くなる八十の御歳まで天真爛漫、好き放題 に生きてきた。かといって人の人生を狂わす程の大罪は犯してはいない…はず。この男を 裁くのは、みなさまお馴染みの閻魔大王から任命を受けた閻魔大王代理である。 四十九日のシステムは次の通りである。僧の読経の他に家族の弁護(四十九日の法要) が必要で、内容によっては減点されもれなく地獄行きが確定する。四十九日の模様は特殊 なモニターによって映し出される。そのモニターには初七日の法要中に居眠りする親族が 映し出されている。 慌てた安川は強引に葬儀会場に向かう…唯一狸寝入りする娘の由香里に初七日を真面目 にするよう指示するが、恨みがあるためか大いに抵抗される。 ……由香里は四十九日を継続し、そして安川は成仏できるのか。
魔法少女大好きな兄『塔矢』と美少女の妹『香奈』 二人は田舎の爺ちゃんの家で、ある事実を知らされます。実は二人は…。 そしてその夜、事件が…。