【#2 - The world to be observed - 】 おとぎ話の時間は終わり、魔女と旅人はそれぞれの道を歩み始めます。 しかしどんなに遠く離れても、心の片隅にはいつだって相手の面影が焼き付いていました。 会いたい、会えない。救いたい、救われたくない。 想いは同じはずなのにかみ合わない気持ちはそのままに、ふたりの知らないところで数多くの変化が起きようとしています。 そんな中、森の外では重大な局面が訪れていました。 明らかになっていく世界の形。抑えきれず、無情にも変動していく時代。 その動きに感化されてか、滅びた歴史の末裔が新たな道を指し示そうと長い眠りから目覚めようとしていました。 けれど、彼女たちが求めるものはたった一つの未来だけ。 動き始めたいくつもの歯車は、不協和音を奏でながらどこに進んでいくのでしょうか。
【#1 - Fairy tale of a girl in night forest - 】 大陸の遥か西方、常夜の森と呼ばれる一年中夜が明けない森がありました。 その森の奥深く、猫と一緒に一人きりで住んでいる女の子が一人。 他に家族もなく、他人との交流なんてもう数年単位でしていません。 そんな女の子がある日、森で傷だらけの青年が倒れているのを見つけてしまいます。 そのまま放っておくわけにもいかず、「怪我が治るまで」と自宅へ連れて帰る女の子でしたが……?
魔人族の国での一件を終え、迎えるは四つの騎士学校合同イベント「交流祭」! 普段見る事のない技や魔法を使ってくる他校の生徒との戦いの臨むロイドたち! しかしランク戦などを通して他校でも有名になっていた「ビックリ箱騎士団」の面々に挑戦してくるのは他校の猛者たち! 学校の威信をかけ、次代を担う騎士の全力がぶつかる! それぞれの騎士の学院に通う見習いたちの勝負、そしてロイドたちのラブコメの物語……です。 ※「章」ごとにバラバラにあげていたお話しを「第○話」でまとめたモノです。
デルフさんに連れられてサマーちゃんのコンサートにやってきたロイドくん。 デルフさんの意外な一面に驚くのも束の間、その場には交流祭に参加する他校の、しかも生徒会長がわらわらとやってきていて――
家出した弟がわたしの家に転がり込んで間もなく、使い捨てのマスクが切れた。 マスク作りを通して、わたしは弟に家出の理由を尋ねる。 彼なりのけじめをつけた弟の頭を、わたしはがしゃがしゃと撫でまわした。
国が少子高齢化対策の目玉として打ち出した政策が奴隷制度の導入だ。 狂った制度である事は間違いないのだが、高齢者が自分を介護させる為に、奴隷を購入する。奴隷も、介護が終われば開放される事になる。そして、住む場所やうまくすれば財産も手に入る。制度としては間違っているが、すがる人がいるのも事実だった。 男は、奴隷市場で1人の少女と出会った。家族を無くし、親戚からは疎まれた少女。 男は、少女に惹かれる。入札するなと言われていた、少女に男は入札した。 徐々に明らかになっていく、二人の因果。そして、その先に待ち受けていた事とは・・・。 二人が得た物は、そして失った物は?