活動的な弟と消極的な僕。そしてその弟が連れてきた美しいタイ人。その状況をよくなく思う僕が取った行動とは―。新しい家族が加わる話にまつわる切なくも温かいショート・ストーリー。
卒業式の日から、何故か部屋を出ることが出来なくなってしまった藤井昭宏は、恩師に渡すはずの寄せ書きを渡せなかった事を後悔していた。ある日、寄せ書きを渡す為に部屋を出ることを決意する。だが外の世界は、まるで藤井の姿が見えていないかのようだった。やっと恩師に寄せ書きを渡す事が出来た瞬間、彼は意識を失ってしまう。次に気がついた時には病室のベッドの上で自分の卒業式が行われる所だった。 不思議な体験の裏に隠された謎に迫るミステリー。
篠崎祐輝は成績優秀な男子中学生。順風満帆な人生は母親が心臓に疾患を抱え倒れてしまい、あっさりと終わりを告げる。母親の看病に1年近くの時間を費やし、校内でも上位だった成績はみる影もなく、ひどいものになっていた。母親を失い、頼りにしていた成績も下がり、もう人生を投げ出しそうになっていた。それでも何とか、偏差値の低い高校ではあったが、滑り込みで入学を果たす。そこで、親友の近野や恋人の美桜に恵まれながらも、その幸せは長くは続かないものだった。なんども別れを繰り返しそれでも頑張っていく、祐輝。そしてそれを支えていく仲間たち。最後に彼が知るのは、失ったものの真実の姿。いつかまたどこかで会える日を想いながら……。
夏休みに二階堂さん家は全員集合していた。そんな中、学校の関係で一人遅れて来た、千歳。そんな千歳が連れてきたのは、…。こうして、二階堂さん家の大家族はこの夏、大きな嵐に巻き込まれるのでした。