「想いを伝えたい…… 泣訴 」

もともと断られることを前提にしていた

だから、それが明らかになっただけ



悲しくはない

当然の結果だ



自分に何度も言い聞かせては

何度も失敗した



拭っても 拭っても

溢れてくる涙を止めることは、

できなかった



自分らしくないと考えても

考えるだけ涙が溢れてくる



目の前で戸惑うあなたに

これ以上醜い姿を見られたくなくて

あなたに背を向けた



涙を流す自分にほだされたのか

あなたは腕を引いて

力強く抱きしめてくれた

「想いを伝えたい…… 泣訴 」

「想いを伝えたい…… 泣訴 」

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-04-29

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