要は、疑心暗鬼に取りつかれ、 殺人鬼へとなった。 そして、要はやってはならないことに 手を染めにかかる…!!!! 現実に起こると思いますか? このような惨劇が。 起こるに決まってます。 ここは断然された世界なのですから。
彩…ごめんね。 僕は君を信じられない。 だって、世界がおかしいんだ。 ラジオやテレビだって、おかしいじゃないか。 なんで浅野さんと彩には聞こえて、 僕には聞こえないんだよ!!!! そんなの…許せるわけ無いだろ!!!!
要は堕ちていった 堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて、 いずれは穴の底へと堕ちるだろう。 穴から這い出そうとするが、 その穴からは決して出られない。 何故なら、異常者は自分が異常と 気がつかないまま、 死の穴へ堕ちたのだから。
浅野の余計な一言で、 要はもう戻れなくなってしまった。 穴の上から戻れなくなったものは、 ただ落ちるしか無いように、 彼もまた、疑心暗鬼に突き進むしか 無かったのだ…
旅行一日目が終わった要と彩は、 完全に「断絶された世界」に入ってしまう。 そこは、空想が空想の中で具現化しやすい、 脱出不可能という状況。 要は、疑心暗鬼へと陥っていく。
1つの世界に囚われると、 全てを見失ってしまい、 やがて、 自分以外の全てが壊れだすように見える。 本当は、自分だっていうのに。
どうして来てくれなかったの? 私はずっと待ってたのに。 ………何かいってよ。 …ねぇ、そんなに痛いの?
閉鎖された空間。 そこは、世界が断絶されている。 ここは、世界が断絶された場所。 世界には、必ず何かが支配している。 例えば、神。 神は僕達の運命を司っている。 この世界の支配者は……誰だ!!?
ラジオも有線ラジオも切れた。 テレビはつかない。 外は吹雪で出られない。 これは、その空間に新しい「世界」が生まれたことになります。 関係のない人達の目がない世界で起こる惨劇を、 外の世界は感知出来ません。 この世界では、何があってもおかしくないのです。