赤吹雪~伊吹山編 2章~
皆さん「やっぱコピペだろ!」
「どこからパクってやがる!」
YURiE「違うっつってんだろうがぁあ!!!!」
2月15日(火)午後12時20分
僕達は昼食をとり終わり、またゲレンデへと飛び出した。
次は午後5時にくぬぎ屋に戻る。
今度はリフトウェイの下の道に行ってみた。
リフトウェイの下の道は、坂は急だが、木がまったくなかった。
ないはずだ。これ、ジャンプ台じゃないか?
他に人がいないとわかると、ジャンプ台は使わずにそろそろと降りていった。
降りている途中、何かが落ちていた。
両手揃った手袋だった。しかし、さっきとは違う手袋。少しピンク色を帯びており、女性の使用するタイプだろうとすぐにわかった。中が凍っていて、とても使えそうではない。
ついでに名前も見てみたが、どこにも書いてなかった。
まあ、明日になれば分かることだと思い、速やかに降りていった。
一旦くぬぎ屋に戻り、店長にもう一度会いに行った。
「すみません。また手袋を拾ったんですが。」
「ふむ……どこで拾いましたか?」
先ほどとは違い、何か迷っている
「えっと…教えてもらったルートです。リフトウェイの下の…」
「………おかしいんですよ。それ。」
「……え?何がですか?」
「ついでに言うと、さっきの手袋もおかしいです。」
「いや…あの……だから何が…?」
「……どうやら他のお客様から電話がかかって来ています。では、失礼。」
店長は訳も話さずに奥へと帰って行った。
見回すと、そこには彩が一人ぽつんと座っていた。
「彩、さっきの会話聞いてた?」
「……一応」
「何がおかしいのか分かる?」
「…………うん」
「えっ?分かったの?」
彩は首を縦に振る。まぢかよ。
「……じゃあ、教えてくれない?」
「……→いいけど、あなたが成長しない。
それでもいいなら。」
彩…ちょっとその目怖いよ…
「……そうか。もう少し考えてみて、分からなかったら聞くよ。
そういえば、彩はもう滑らないの?
あと4時間とちょっとだけど。」
「……足が霜焼けたのと、肩が疲れたから、もう少しここにいる。」
肩が疲れたって…雪だま?
何気ない彩との会話をしていると、店長が現れた。
「すみません。今から5時頃まで少々山の麓まで行って参ります。」
「……わかりました。他の皆さんにも伝えておきます。」
その後、僕は式を後にして、もう一度スキー場へと飛び出した。
今度は鮮花達のグループと一緒に滑った。見つけるのでかなり苦労したが、あと三時間程度は遊べるみたいだ。
午後4時40分になり、そろそろ戻ることにした。
くぬぎ屋に戻ると、なぜか彩はいなかった。
その後、彩が4時50分頃に帰って来た。
「彩はどこに行ってたの?」
「…ここにはトイレがないみたいだから、少し離れた事務所のを使わせてもらった。」
なるほど。事務所って確か山の下にあるんだよな。
まぁ、男なら影で隠れて用を足せるけど、女の子はなぁ…
そんな会話をしていると、鮮花のグループが5時ぎりぎりに帰って来た。
赤吹雪~伊吹山編 2章~
さぁて、いよいよ三話です。
手袋の何がおかしいのか、それがこの時点でわかったあなたは流石ですね!
この物語はいかに「常識」を信じていくか、
そして、いかに自分を信じていくか。
この二つが強いひとは、くぬぎ屋に泊まってもなにもありません!
では、また会いましょう!
Thank you for reading!