紗枝の一日は、いつも戸惑いから始まる。
木村夫婦のひとり娘、沙耶は重い心臓の病気を抱えていると判明する。そして彼女の症状は少しずつ悪化していた。そんなある日、塾の帰り道で沙耶が何者かに誘拐されてしまう。
ポケットに入っていた見知らぬメモ。携帯に送られていた美樹の拘束された画像。彼女は拉致されたのか? それともイタズラ? 秋葉はメモを辿る事にした。
事故で入院した三人の友人。見舞いに訪れた戸田は、彼らのカノジョに出会ってショックを受ける。
捜査一課、特殊班の安藤に相談を持ち込んだのは、大学の後輩、吉川。彼が今付き合っている女性の子供が誘拐されたかもしれないというものだった。
子供の頃、お姉ちゃんは忽然と姿を消した。でも、私だけはその行方を知っている。
振り返る度に、同じ車が後続についていた。何かイヤな予感がする。
女の子は、男の人が背負う大きなリュックの中味が知りたくてたまらなかった。
長年愛用した眼鏡はレンズが欠けて使えなくなった。
今日も窓の外には鳥がいた。