川崎ゆきお

折れたビニール傘

「弓折れ矢尽きる」ではないが、骨の折れたビニール傘が落ちている。

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神木前

自宅で自営業の立花は自転車散歩中、神社に立ち寄った。ちょっと休憩するためだ。

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あらぬもの

「あらぬものですか」 妖怪博士付きの編集者が来ている。 「そうじゃ、あらぬものじゃ」

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青空

青空が広がっている。雲一つないと流石に爽やかすぎる。清すぎるのだろうか。

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シキガミ

妖怪博士の家に老人が訪ねて来た。老人は何処で妖怪博士のことを知ったのだろう。

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チャルメラの味

子供の頃食べたものは長く尾を引くようだ。同じものを大人になってから食べても、それと比べてしまう。

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とある憑依

「熱意って何でしょうか。最近熱心に何かをやろうという気が起きないのです」

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長者屋敷の謎

妖怪博士は住宅地を歩いている。

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天気占い

急に強い風が吹き、黒い雲が増えている。動いているように見える。雨が降り出すのだろうか。

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大禍時

「夕暮れ時、何か出そうな雰囲気がします」

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