非文学/半分軽い/隔月くらい
霧隠れの人。文芸は永遠の趣味。
『文芸人のフロンティア』更新継続中。
ブログサイトでは作品のあとがきや些末な語りを掲載中。
林の中にある、石造りの休憩所。誰も知らない場所。誰も知らない時間。 いつからか、それが当たり前だった。 あの日、私の前に「台風」が現れるまでは。 *この作品は諸々の配慮のため、「青年向け」指定としております
今年で三年目の文芸部。しかし新入生の勧誘は難航し、廃部の危機に直面していた。 そこに文芸を憎む一人の男が立ちはだかる。一方、彼の妹である佳乃は文芸部への入部を希望していた。 部長となった直美は、佳乃を受け入れる決意をする。 その日から、文芸に伴う多くの苦悩との戦いが始まった。
春佳は価値のない自分を変えるため、徒歩でのお遍路に挑戦する。 しかし、三日目にして早くも挫折。帰ることもできずに彷徨い、山間の集落に流れ着く。 そこで見つけたものは、たくさんの現実と、一つまみの理想だった。
文芸部員としての最後の夏を迎えた一花は、最後の大会に向けた作品が用意できず苦悩していた。 そこで執筆のためと銘打って、同期で幼馴染の直美とともに、二泊三日の旅行に出る。 それは受験勉強からの逃避行でもあり、ちょっと早い卒業旅行でもあった。 鍾乳洞のある田舎で、自分らしい作品を見つけるための探検が始まる。