Title通りの展開を期待して構わず、その様な気配が・・。 上司と部下であっても、男女である事には変わりはない。と云う事なら、Titleも気になり一体どのような展開だろうと・・。 説明するより、作品は短いのだから読んでもらった方が分かり易いという事で・・其れではどうぞ・・。
いよいよ、女性が社を辞め其の関係者数人での送別会に主人公も顔を出す事になった。 だが、三人の男性の内自分以外の二人のうち、一人があの噂の女性の上司だ。あまり気が進まなさそうで・・やはり彼女の事が気にかかる。 送別会当日の夜の事。小田急特急ロマンスカーは男三人とも終電車に乗りたくないから購入していたものだった。銀座での送別会が終わり新宿まで戻って来た男性三人に女性一人。小田急御改札口で女性と別れた三人だったが・・三人で共にロマンスカーに乗ろうとしたのだが主人公が切符が見当たらないと言い出した。発車のアナウンスが聞こえ、二人はやむなく先に乗る。ロマンスカーが出て行くのを横目で確認しながら、主人公が走った先は・・女性の乗る中央線のホームだった・・。
マスコミの、大女優スクープの記者会見はかなり手厳しい筈だが、其処は、貫禄で難なくこなしていく女優に、記者たちも大笑いの連続だ。 再び親しくなった二人の会話は、学生時代から慣れっこのキツイジョークが女優から男性に・・。 弁護士と雖も(いえども)女優には頭が上がらないが・・更に手厳しいキツイジョークが・・。玉砕(敗戦)まじかの男性は・・。
女性と二人で飲みに行った時、女性が聞いた。「・・私は何の花でしょうか?」 年の差があり過ぎ。 美しいものはそれ相応の結婚をした方が良い。 結婚式に呼ばれたのだが、司会者の弁は・・。「引き出物は何れ宅配便で自宅宛てに送られますから」 宅配が運んできた引き出物の「花」をじっと見ていると・・思い出すが・・。
女性の正体は不明のまま・・何となく・・涼しい季節に・・。 逃げなくては・・。 どういう意味だろう?どうしてなのか? 主人公は夏の生まれで7月が好き。女性の言っている事は・・どうやら?
全体主義の当時は実直勤勉だった国民。技術力も優れていたのだが、民主主義の社会になり果たして進化したのか、それとも長く続いていた平和の中で此の国は遂に世界一の貧乏国に成り下がった。 身の回りの物の開発は進んだのだが、便利になった一方何処かに忘れてきたものも無くは無いようだ。休みだらけのある意味片手落ちの進化を遂げた・・などという話はこの物語からは窺えないが・・。 頭脳レベルもかなり下がったようで・・世の中・・漫画社会と言えなくもないようだ・・。此れは児童書の類に過ぎないが・・。