深夜2時に鳴った電話。通話相手は親友の絵里子だった……の、だが。
あんなことは、悪夢であって欲しかった。
昼下がりの喫茶店。退屈な人生にうんざりする「私」の元に現れた、珍妙な客とは。
ヘンテコな研究所と怪しげな博士、平凡な学校生活にアイドルの盛衰、コンビニバイトに訪れた出会い、退廃的な日常と夢想、ばかげたお題と目の前のJD。三題噺五編。
飛行機にまつわる奇妙な夢。それは何かを警告しているのか、それとも……。
便利な時計に仕組まれた機能、夜の神社に渦巻いた不安、彼女との待ち合わせに起きた悲劇、深夜零時に訪れる不条理な苦難、僕と飼い犬のリトル冒険譚、気怠い早朝のひと時。三題噺六編。
彼との出会いは僕の運命を変えた。
冷たい校門の前に佇む、一人の男。淀んだ殺意を胸に宿す、一人の少女。凍てつく世界の歪な物語。
お題「校門」で書かれた作品です。
悲しみを、乗り越えられるのか。