ランチタイム・カフェ(作・さよならマン)

お題「自由」で書かれた作品です。

ランチタイム・カフェ

 薄暗い昼下がりの店内で、ぐるぐる回る天井のファンを見つめていた。もう何年も掃除していないようで、すっかりホコリまみれだ。白いヒゲみたいなクモの巣を引っ掛けたまま、三枚の茶色い羽が、ぐるぐる、ぐるぐる………………回る。それをじっとりした目で見つめながら、頭では全く別のことを考えている。
 明日までにやらなきゃいけない大学の課題とか、将来の就職先のこととか、最近友達に出来た彼氏のこととか。みんな羨ましがってるけど、正直私はあんまりタイプじゃない。
 店内にいるお客は、常連のおじいさん一人だけ。灰色の帽子と、赤茶けた色のセーターが体の一部みたいによく馴染んでいる。身なりは綺麗だし仕草も上品だけど、もうけっこうなお年寄りだ。そのせいか、コーヒーを半分くらい飲んでからはずっと、ボーっとした顔でどこか遠くを見つめていた。
 ボーっとしているおじいさんを、死んだ目で眺めている私。
 厨房の方から、一匹のハエが飛んできた。今この店の中で一番生き生きしてるのは、多分こいつだろうなと思った。
 ハエは私が着ている緑のエプロンにちょんと留まった。そのまま何もしないで見ていると、あれ、変だな、という感じの仕草をしてから再び飛び立って、厨房へと戻っていった。私はカウンターの上にだらんとうつ伏せて、お客がいるのも気にせず思いっきりため息を吐いた。
 「はあー」
 ヒマな仕事は楽じゃない。あまり忙しいのはイヤだからと、わざわざ客が入らないこの喫茶店をバイト先に選んでみたものの、やることが無いにも程がある。こんなことでよく店がつぶれないな、と不思議に思うくらい。田舎の喫茶店なんてそんなものなんだろうか。どうせ客が来ないからって、店主は私をひとり置いてパチンコ屋に出かけてしまった。勝って帰ってきた試しもないのに。
 私は一体何をしているんだろう、と本気で思ってしまう。往復二時間の通学電車、興味もないのに受けている講義、死ぬほど退屈な週二のバイト。こんなことに貴重な人生の時間の費やしていて、本当に良いのだろうか。それとも、そもそも人生なんてそんなものなんだろうか。余計なことを考えれば考えるほど、つまらない悩みが増え続ける。どんどん深みにはまっていく。そして気が付いたら一年や四年なんてあっという間に過ぎ去ってしまう。きっとそうして、一生も終わる。
 「はあー」
 まったく、ため息しか出ない。
 うつ伏せにした顔を上げる。すると珍しいことに、磨りガラスのドアの向こうに人影があった。背が高い。男の人のようだ。
 カランカラン……鐘を鳴らしながら、彼は怯えたような慎重な足取りで、店に入ってきた。

 *

 深緑色のくたびれたコートを羽織った彼は、肩をすぼめて店に入るなり、まっすぐカウンターの方に歩いてきた。周りを気にしてきょろきょろする様子とは裏腹に、その足取りには迷いがなかった。まるで始めからここへ向かって来ようと決めていたような……コンビニ強盗か何かみたいだな、と私は思った。
 「……あなた、強盗か何か?」
 思わず口に出してしまった。
 彼は光を失った目を半ば開かせて、僅かに驚いた顔をした。私は目を伏せて軽く笑った。
 「冗談ですよ……席に、座らないんですか」
 彼は目を逸らさずに、じっとこちらを見ていた。前髪が長く、少し目元に掛かっている。鼻立ちは良いけれど、こけた頬や深い目の隈が、いわゆる美形らしさを遠ざけていた。少なくとも、大学の皆には受けそうなタイプじゃない。
 「……あの」
 「ん……ああ、ごめん。なんて言ったっけ」
 ちゃんと喋るんだな、と思った。案外話しぶりは流暢で、口下手ってわけじゃないらしい。私はいくらか安堵を感じて、ほんのちょっとだけ、彼に微笑んで見せた。
 「席につかないんですか」
 「いや、いいよ。ここに立っていればいい」
 腰に手を当てて目を閉じ、鼻で笑った。いつもなら、面倒臭くてまともに取り合わないような相手だ。
 だけど、何となく興味が持てた。どうせ暇なんだし、話し相手になってくれるなら、それはそれでありがたい。
 「なら、どうぞご勝手に。それで、何か要る?」
 「何か、って……」
 「飲み物とか、食べ物とか」
 彼は意外そうな顔をした。「ああ、飲み物かあ」とかすかに呟きながら、おぼろげな表情でメニューに目をやっている。喫茶店に何をしに来たんだ、こいつは……と、心の中で毒づいた。
 「……喫茶店に何しに来たのよ。あなた」
 今日はどうも言いたいことを口に出してしまう日らしい。まあマスターだって似たようなものだし、文句を言う客なんていないことくらい始めからわかってるけど。
 大学では人に毒を吐いたりしない。うんざりすることがあっても、いくらでも平気な顔をしていられる。
 「じゃあ、紅茶」
 「砂糖は?」
 「いる」
 「いくつ要る?」
 「いくつ?」
 それから彼は少し考えた後、「三個」と言った。私はカップに紅茶を淹れて、角砂糖を三つ添えて差し出した。彼は慣れない手つきで砂糖を入れ、やたら時間を掛けてスプーンで溶かした。それから危うげに取っ手を掴み、わずかに手を震わせながら、口に運んだ。
 「あつ」と彼は言い、少しだけ啜ってカウンターに置いた。
 私は手が顔にめり込むほど深く頬杖をついて、眠りに落ちそうになりながら一連の動作を眺めていた。紅茶を飲むのにこんなに時間の掛かる人なんて見たことがない。
 「おいしいよ」
 「そう」
 別に私が買った茶葉でもないから、そんなのどうでもいい。よかったわね、と続けようとしたけど、さすがに皮肉が過ぎるからやめておいた。
 「それで、俺が何しに来たかだっけ」
 「ああ……そう聞いたわね」
 おじいさんがやっと、飲みかけのコーヒーを啜り始めた。もうすっかり冷め切ってるだろうけど、おじいさんはとても美味しそうにそれを飲んでいた。太陽が傾いて、外の明るい日差しが少しだけ、店の中に差し込んでいた。
 「強盗だよ」
 何と言ったのか、よく聞いていなかった。彼はコートのポケットからごつごつした鉄の塊を取り出すと、ごとんと低い音を響かせて、それをカウンターの上に置いた。拳銃だった。
 私はそれを奪い取るべきだったけど、いまいち現実味も迫力も無くて、ただ細い目で見下ろすだけだった。
 「……えーと」
 彼は拳銃に手を置いて、「言う通りにしろ」と言った。
 「まあ、この店のお金なら全部持ってちゃって良いけど……私のじゃないし」
 彼は真剣な顔をじっと動かさずに、しばらく私の目を見つめた。
 それからがっくり下を向くと、いきなり肩を揺らして笑い出した。
 「冗談だよ」と、彼は今日一番の愉快そうな声で言った。私は目線を天井に投げて、今日一番のうんざりした顔を見せた。
 「それをやりに、わざわざ来たわけ?」
 「まさか」
 彼はさっきまでの緊張が嘘みたいに慣れた態度になって、カウンターに寄り掛かりながら、ちょっとだけ冷めた紅茶を啜った。それから息をついて、「おいしい」と呟いた。
 「実は、今日でさよならなんだ」
 「何が?」
 「俺がさ」
 言っている意味が分からない。おじいさんはさっきの茶番には一切気がつかなかったようで、無事にコーヒーを飲み終えて席を立った。
 「まいど」
 私は言いながら、おじいさんの出した五百円玉を受け取り、百五十円を手渡した。おじいさんは帽子を軽く上げて挨拶すると、にこやかに店を出ていった。
 「……で、どういうこと」
 「だから、さよならなんだよ」
 彼はそう言うと、ポケットから出した右手で、拳銃の形を作った。
 そして、それを自分のこめかみに押し当て、撃ち抜く仕草をした。
 直後、乾いた静寂が店内に広がった。彼は何も言わず、私も黙っていた。
 外の道路のアスファルトの上を、自転車のタイヤが転がる音がした。それは妙に、はっきりとした輪郭を伴って耳に入った。
 「……なんでよ」
 私は相変わらず、胡散臭い露天商でも相手するような声でそう尋ねていた。
 「なんでも」
 「何かあるでしょ。何もなしに死ぬわけ?」
 「そりゃあ色々あるけど、言葉で言えるようなもんじゃないよ」
 それは、まあそうかもしれない、と思った。だからそれ以上追及するのはやめにして、代わりに一つ、呆れた溜め息をついた。
 私はカウンターを離れ、紅茶をもう一杯淹れて、自分でそれを飲み干した。熱い液体が喉を下りて、体に染み渡った。
 「……で、なんでここへ来たのよ」
 「なんとなく、誰かと話がしたくなってさ」
 「そう」
 彼の飲みかけのカップを取り、半分以下になった紅茶を継ぎ足した。
 このままずっと紅茶を淹れ続けていれば、彼の寿命も延ばせるのかな、なんて思ってもみた。それは何だか下手な詩の一節ようで、バカみたいな感じがした。
 「あ、砂糖」
 「はいはい」
 砂糖を三つ、瓶から取り出して直接入れてあげた。彼は再びゆっくり時間を掛けて砂糖を溶かし、息を吹きかけて冷ましながら、ちょっとずつ、紅茶を飲み始めた。私はポットに茶葉を入れて、次の紅茶を沸かす準備をした。
 「おいしい」
 カウンターに置かれたままの拳銃が目に入る。これさえ隠してしまえば彼は死なないで済むのだろうか。
 私は首を横に振った。そんなに単純な話じゃない。それにそもそも、私は死のうとしている人を止めようとは思わない。私と彼は赤の他人なんだし、彼の行く末を選ぶのは彼自身だから。そんなの、私がどうこう言ったってしょうがない。
 「最近、全然人と話してなかったんだ」
 「最近、ね」
 今日死のうとしている人が最近なんて言葉を使うのは、なんとなく妙な感じがした。
 「話しやすい人がいて良かった」
 「そう?」
 マスターには愛想が悪いとさんざん言われているから、その言葉は意外だった。
 「話しやすい?私?」
 「ああ。他のやつらは、皆うるさすぎるもんな」
 「そう…………そういうことね」
 どうやら、不愛想という評価は揺るがないらしい。
 学校にいるときは、私だってきっと「他のやつ」の一部なんだろう。肩の力を抜いてだらだらバイトをやっているのが、意外な相手に気に入られてしまった。……それも、今日の内に死ぬ相手に。
 「何か他に、話すことは無いの?」
 言いながら、私の手は無意識に次の紅茶を沸かし、カップに注ぎ込んでいた。
 「紅茶はもういいよ。ありがとう」
 「そう……じゃあ、私が飲む」
 カップを顔に近づけると、熱い湯気が目の中に入り、ジーンとした。
 彼は拳銃をカタカタいじりながら、黙って何かを考えていた。
 「……話がしたくて来たけど、いざとなると何を話せばいいのかわからない」
 「話ねえ……好きな映画とか?」
 「映画か」
 彼はほんの少し晴らした顔を、こちらに向けた。
 「そうだな。狼たちの午後って映画、知ってる?」
 「知らない」
 「そうか」
 彼は下を向いて、何を言おうかとそわそわしていた。ちょっと冷たく返事しすぎたかしら、と私は思いながら、黙ってその様子を見ていた。
 「三人の男がさ、銀行強盗をするんだよ。一人はビビッてすぐ逃げちゃうんだけどね」
 「へえ……それで?」
 「そいつらが憎めなくてさ。人質取って強盗を続けるんだけど、失敗ばっかりするんだ」
 「そうなの」
 「うん」
 しばらく、奇妙な沈黙があった。映画は好きでも、あらすじを説明するのは下手くそらしい。
 「それで?」
 「それで?そうだな……とにかく、面白い奴らなんだよ。野次馬にも応援されて、終いには人質にも好かれちゃったりしてさ」
 「それで、最後はどうなるの?」
 「それを言っちゃだめだろ?」
 どうせそんな古い映画、観ないだろうから言ってくれればいいのに……とまでは、流石に私も言わなかった。
 「ハッピーエンドなの?」
 「え?いや……それは」
 「悪いけど、後味悪いのはあんまり好きじゃないかなあ。私」
 これは本音。せっかく二時間も使って観るんだったら、どうせなら後味の良い映画を観たいものだ。……というのが、私の持論だから。
 「それなら、小さな恋のメロディなんか良いよ」
 「なんか、古そうなのばっかね」
 「古いのが一番だよ。古い映画は、なんでも正直に作ってあるからさ」
 正直、の意味は正直よく分からなかったけど、とりあえず分かっているフリをしておいた。
 「そうね。じゃあ、今度借りてみようかな。小さな恋のメロディ」
 「ああ。残念ながら、感想は聞けないけど」
 ああ。そうだった。そういえばこの人、後で死ぬのね。会話が素朴過ぎて、本当にすっかり忘れていた。
 「本当に、死ぬの?」
 「ああ」
 まるで実感が湧かない。実感しようと頭でイメージしてみるほど、なんだか嘘臭い。
 このことだけじゃない。基本的に私は、どんなことに対しても、実感が湧かないまま生きているような気がする。何千人が死んだニュースにも、この先に待っている未来にも、目の前で誰かが話していることにも、大した実感が抱けない。ショックも無ければ、胸も躍らない。目も輝かない。
 映画を観たり、本を読んでいる時だけは、わくわくすることが出来た。だけどそれも随分前までの話。今はそれすらも、素直に楽しめなくなってきている。
 現実は分厚いミルフィーユの層みたいに、何重にも折り重なって、大切なことを覆い隠している。そんな複雑な物をいつまでも直視するのは、すごく疲れる。どうして良いか分からないし、考えなくても生きていけるなら、私はそれでもいい。実感の無い日々を、実感が無いなりに生きていければ、それで充分……だと思う。
 私達は、色々な話をした。私のバイトや大学生活のことに、小説の話、音楽の話、行ったことのある国……話題は尽きなかったけど、何を話していても、私はずっとうわの空だった。
 話をしながら、彼が死ぬイメージを繰り返し、繰り返し、頭に思い描こうとしていた。それでも、実感らしい実感が得られることは一度もなかった。それはきっと悲しいことなんだろうと思った。同時に、どうしようも無いことでもあった。
 やがて太陽は西へ傾き、店の中をオレンジ色の光で染め上げていた。
 「そろそろ行くよ。明るいうちに。日が沈んでから死ぬのは、何となく嫌なんだ」
 彼が立ち去ろうとしている。拳銃を手に取り、ポケットに戻した。カウンターに寄り掛かった体を離して、背筋を伸ばす。
 「そう……そうね。明るいうちに……そうね」
 「ありがとう。楽しかった」
 何も言えなかった。彼は背中を向けて、入ってきた時よりもいくらか軽快な足取りで、出口に向かって歩いていった。
 ドアが開かれ、カランカランと鐘が鳴る。その音が、私を現実に引き戻してくれるんじゃないかと、どこかで期待していた。だけど実際の私は、想像以上にいつも通りだった。これ以上なく落ち着いていて、頭はただ、ぼーっとしていた。
 ランチタイムのメニューを下げて、夜の物に取り替えた。ホウキとちりとりをロッカーから出して、床の掃除をする。いつもよりも丁寧に掃除した。
 彼はもういない。戻ることもない。
 私は色々な、とりとめもないことを思い出そうとしていた。
 明日までにやらなきゃいけない大学の課題とか、将来の就職先のこととか、最近友達に出来た彼氏のこととか。
 どれもこれも、まるで自分に関わることとは思えないくらい、どうでも良く感じられた。何もかも、長く退屈な夢のようだと思った。
 紅茶のポットと、カップを片付ける。彼がさっきまで使っていたカップは、まだ温かかった。当然のこと。そんなことに、いちいち意味なんてない。
 カランカラン……ドアが開く。反射的に目を向けると、そこに立っていたのはマスターだった。
 「いやあ、ごめんごめん。遅くなっちゃったなあ。久しぶりに当てちゃってさあ、止まんないのよ、もう」
 「……おかえり」
 そう呟きながら、カップを洗おうと流し台の蛇口をひねった時だった。何か小さな黒いものが、視界の隅に映った。
 水を張った油まみれの鍋の中に、一匹のハエが浮かんでいた。さっき元気に飛び回っていたあのハエだ。
 餌を求めてさまよっている内にここへ辿り着き、自分から溺れて死んでしまったのだろうか。
 ハエはぴくりとも動かないまま、鍋から溢れた水に押し流されていく。
 そしてそのまま、排水溝の中へと引きずり込まれて、消えてしまった。狭くて暗い、排水口の中へ。
 ────バン!!
 低い拳銃の音が、聞こえた気がした。
 それは、私の頭の中で鳴り響いたものだった。
 急に鼓動が早まって、胸が苦しみ出した。身体に収まりきらないほどの焦燥と不安が、一度に押し寄せた。よく分からない涙が目蓋に溜まった。
 カップを流しに放り投げて、私は走り出した。マスターが何か言ったけれど、足を止めることはなかった。鐘が弾け飛びそうな勢いでドアを開け放ち、彼が歩いていった方向に走った。息はすぐに切れたけど、体は止まらなかった。当てはない。ひたすら真っ直ぐに走った。
 雑踏に交じって歩く彼の後ろ姿は、遠くからでもすぐに目に入った。ひょろひょろとした長い体。深緑色のくたびれたコート。間違いない。
 体格の良いサラリーマンの集団を押しのけて、私は走り寄り、その細い腕にしがみ付いた。
 瞬間、溜まっていた疲れを一気に感じて、私はめまいを起こした。夕焼けの空がぐにゃりと歪み、真っ白に霞んで、消えた。────
 地面に倒れそうになった私の身体を、彼が抱きかかえていた。まだ息切れは止まらない。身体中の血がすごい速さで駆け巡っている。
 「どうして」と、当惑の表情で彼は言った。
 私は微笑みながら、呼吸が落ち着くのを待って、口を開いた。
 「言ったでしょ。後味悪いのは嫌いなの」
 驚いた顔のまま、彼はしばらく何も言わなかった。
 それからゆっくり目を閉じて笑うと、全身に力を込めて、私の体をぐっと抱き起こした。
 「店に帰ろう。エプロンのままじゃ、目立つだろ」
 周りの人が皆こっちを見ていることに気が付き、私は顔を赤くして、うなずいた。

ランチタイム・カフェ(作・さよならマン)

ランチタイム・カフェ(作・さよならマン)

昼下がりの喫茶店。退屈な人生にうんざりする「私」の元に現れた、珍妙な客とは。

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-31

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