主役を、おろされちゃう!! 私、白花ほのか 硝子学園に通う高校1年生、演劇部所属、 どうしよう!ヤバイ!!ピンチです!! もうすぐ文化祭で、主役になれたのに・・・イエローカード2枚の状態!! あんなにあの人に憧れて、憧れてこの部に入ったのに・・・。
あの本では当たり前だけど、愛輝と同じように悩んで、一緒に解決してくれる人がいる。 《私ひとりじゃ、ないんだ。》 それだけで、心強かった。 本文より
数秒後、愛輝は咳き込み始めた。 授業は、一次中断。 が、いっこうに収まる様子も無い。 息が苦しくなっていく。 《おか・・・しいな・・・。薬は・・・のんだ・・・のにっ・・・》 いつもより、苦しい。 そう思ったとき、愛輝の意識はとんだ。
「あら?」 図書室の掃除をしていた人物は、本棚の隅に隠すように置かれている 灰色の箱に入った本を見つけた。 「懐かしいわね~・・・まだあったのね。」 微笑みながら、その本を抜き取る。 一番新しいページには、さまざまな字で、一人の少女を応援する言葉が書かれていた。 「青春ねぇ」 最後の行を見ながら、その人物はつぶやいた。