少女詩集 [魔法少女宣言] [どうして?] [魔法少女の恋と献身] [概念的魔法少女] [少女王国] [魔法少女の警句集] [守護獣の歌]
仏蘭西象徴派訳詩選 青津亮訳 【アルチュール・ランボオ】 [地獄の一季節(冒頭のみ)] [永遠] [幸福] 【シャルル・ボオドレール】 [猫] [音楽] [身を売るミューズ] [病めるミューズ] [黄昏の諧調]
エミリ・ディキンソン詩集 青津亮訳 [わたしは無名のひと!] [雪花石膏の寝室] [ことばは去ってしまう] [もし わたしが生きてあることを静止したならば] [かのようなひとがかのように死にえたことは]
詩集 [Prayer] [わたしを見つけないで] [一等の月] [わたしを見つけないで Ⅱ] [ほんとうの愛] [青薔薇水晶] [無明の恋]
ある日、作家のもとに一通の通知が届く。 差出人は――自分の作品の登場人物たち。 内容はまさかの 「作家某による長年の不当執筆行為について」。 どうやら登場人物たちは、作者の扱いに耐えかねて 労働組合を結成したらしい。 モブの死亡率が高すぎる。 設定が後付けで変わる。 伏線が回収されない。 そして作者は設定を忘れる。 数々の苦情を突きつけられ、 ついには団体交渉、争議行為、ストライキの可能性まで――。 これは、作者と登場人物のあいだで起きた奇妙な労使問題の記録。 なお現在も、交渉は決裂寸前である。
法廷が開かれていた。 被告席に座るのは、物語を書いた者だった。 証言席には、彼によって書かれた者たちが立つ。 名前ではなく役割を与えられた者。 場所と時間を定められた者。 運命を決められた者。 彼らは、自らの存在を証言する。 書かれた瞬間から、消えることなく残された記録として。 やがて宣告は下される。 しかし裁かれているのが誰なのかは、最後まで確定しない。 ここにあるのは、その審問の断片である。 そしてこれは、すべての記録の入口に過ぎない。 必要なものだけを、選んでください。