カコ、ナオ、ユウコの三人が、教室でお昼のお弁当を食べていた。そのときカコが、ゆうべ観た夢の話を始めた。……ちょっと不思議な物語。
教室で談笑していて偶然見付けたジンジの頭のキズ。それを見たカコは、ナオとユウコに、ある提案をしていた。……ちょっと不思議な物語。
雨の中を登校するカコに、フードを被った見知らぬ男が現れ、謎の言葉を投げていた。そして放課後、その男は一人で下校している音也を待ち伏せしていた。……ちょっと不思議な物語。
音時空に浮かぶ無数の音楽の国々の覇者「交響曲」の少女ヒタキは、人々の喜びのためだけに音楽を創る、本来の純粋な作曲家になることを夢見ていた。夢はかなうものと信じているヒタキ。だが、アトリと名乗る不思議な少女が現れ、亡き父からは未完成の楽譜が送られてくる。本当は美しい歌い手カナリヤを愛している彼氏のアオバト、ひたひたと近づいて来る終末への足音。複雑に絡み合った運命が交錯する中、ヒタキに迫られる決断とは? 芸術家の業を描く異色ファンタジー。
意固地な奴隷男を虐めさせられたり、雇い主に虐められたりする女の話。
一本の唐辛子が人生を変えていく! 1992年、タイ・バンコク赴任初日。エリートの自信を粉砕したのは、スクムヴィット路地裏のソムタムだった。 以来三十余年——水上タクシーの排ガス、深夜の屋台カオトム、ジャングルの食堂で突きつけられた「経済戦争」の皮肉な総括。胃袋に刻まれた料理の数だけ、男は日本人であることの意味を問い直してきた。 笑顔の裏に本音を隠すタイ人。夢を抱いて消えた日本人たち。そして静かに色褪せていく母国・日本。 定年を目前にした夜、健司は独り台所で青パパイヤを刻む。 三十年経った今も、健司にはわからない。自分がこの国を愛しているのか、それともただ——逃げられなくなっただけなのかを。胃袋だけが知っている、言葉にできなかった三十年を!
学校の帰り道の途中で、カコは新しく建てられた家を見付けた。その家には、白と限りなく黒に近い鼠色の二匹の仔猫が飼われていた。……ちょっと不思議な物語。
大雨のため、学校側から帰宅命令が出され、一緒に帰ろうと集まった13人。しかしその13人が、一人また一人と姿を消してゆくのであった。……ちょっと不思議な物語。