静かな湖畔に暮らす老木と、一羽の渡り鳥。 語られるのは、永遠にその場を守り続けた樹と、空を翔ける命の出会いと別れ。 命を継ぐ約束が、時を超えてそっと引き継がれていく........
微笑みの国、タイランド。 タイ旅行が好きな方には是非読んで頂きたい。 自らの体験を通じて綴ったタイ鉄道トラベルミステリー第一弾の書き下ろし!
定められた運命だからこそ、人は抗いたくなるもの…。13年の月日は何を変えたのか…? どんなに遠く離れていても、惹かれ合う魂は…やがて抗いがたい情熱の炎を持ってぶつかり合い燃え上がる…。新たな苦しみを伴って…。
──不可思議な空虚。 沙の極。 たしかな呪文── あたし、──杉田 弥依(すぎた みい)。 高校の入学式当日、玄関ですっころんで骨が折った。 夢のような痛みの中で、 たどった声の 見えないのに確かな糸の輪郭に触れる。 せつなゆたう時間の隙間。 時の舟で流離う想い。 見ていたのは── あおいつきのみちかけ
碧(あお)と蒼(あお)。あいつと私はまさしく”正反対”…。なのになぜか互いに惹かれていく二人。激しくぶつかりながら交差して、 やがて一つの音を紡ぎだしていく…。