民謡『真室川音頭』新作歌詞

伊勢音頭に続いて『真室川音頭』新作歌詞に挑戦。

山形県民謡『真室川音頭』新作歌詞

真室川小町(まむろがわこまち)というからは(コーリャ)
どれほど美人か見てみたい(コリャコリャ)
(おど)上手(じょうず)器量(きりょう)よし(コーリャ)
牡丹(ぼたん)かそれとも百合(ゆり)の花
(ハア ドントコイドントコイ)

(いき)黒地(くろじ)の立ち姿(すがた)
(かみ)(からす)()羽色(ばいろ)
花の香りをまき散らし
歩けば誰もが振り返る

ちょいと(ねえ)さんと声かけりゃ
はいと振り向くその笑顔
何か御用と聞かれても
見とれて言葉が出てこない

私に御用がおありなら
(さき)のお店のお座敷(ざしき)
(まこと)につたない(げい)なれど
良ければ見せましょ舞扇(まいおうぎ)

これをどうぞと(わた)された
扇を開けば咲き(ほこ)
牡丹の絵柄(えがら)のその(すみ)
書かれた花代(はなよ)の二つ文字

これは夢か(まぼろし)
夢なら(さめ)ずにいておくれ
踊る姿を()たいけど
この身にゃあ敷居(しきい)が高すぎる

(よめ)に来た 嫁に来た 嫁に来た
花代ちゃんが うちの嫁に来た
三三九度(さんさんくど)(さかずき)
()わしたところで目が覚めた


☆この粋な姉さんはどこか、あか抜けたところがあって
ひょっとして元は江戸の芸妓で、何らかの理由があり
この地に流れてきたかも、この雇われ職人には高嶺の花かも
でもよかったじゃん、ひと目見られてしかもサイン入りの
舞扇をもらえたんだから。あ、それから、夢もね。(いずみ)

民謡『真室川音頭』新作歌詞

民謡『真室川音頭』新作歌詞

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-04-09

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