その事件は就寝中に起きた。あくる朝、刑務官の取り調べが始まる。いったい何が真実か?いや、もしかすると真実ってのは・・・。
毎週金曜日、飲み屋街のはずれ―小さな居酒屋で二人の男が飲んでいる。小学校時代は同級生で親友だった彼らだが、今は他人に言えない関係性があった。一人は町の平和を守るヒーロー、もう一人は町の平和を脅かす怪人。親友だった彼らはなぜ敵同士になったのか?そして敵同士になった彼らがなぜ、毎週一緒に酒を飲んでいるのか?謎に包まれた彼らの「同窓会」だが、細かいことは気にせず今日も乾杯。
良いジイさんに教えられた地面の小さな穴に、言われた通りおむすびを放り込んでから、すでに三十分以上たった。が、何の反応もない。「くそっ。なめんじゃねえぞ、ネズミども。こうなったら、こっちから行ってやらあ!」悪いジイさんは近くにとめてあった車に戻り、トランクを開けた。「ピストルと予備弾倉、手榴弾を二つ……