2020年の琴里のお誕生日記念の小説です。
【あらすじ】 ひとりの女が釣り上げられた。川に落ちて溺れかけ、すんでのところで釣り人に助けられた彼女は、小舟の上に引きあげられた。 その川は、夢とうつつの狭間に流れている。川には無数の夢が沈んでおり、夢の残骸からは美しい魚が生まれるとのことだ。釣り人はその魚を釣り、傍に寄りそう貘(ばく)に食わせていた。 女は訳のわからぬまま、釣り人と貘とともに小舟に乗って川を渡っていく。
うったん