霧中の自己


そこ…に
 はっきりと見えない
 霧がじゃまして
 だが
いる ぼくが

ぼくはどうにかその姿を
とらえつづけている が
目をはなせば
かんたんに見失う(なぜか、そうだとわかる)
霧はうすくはない
が こくもない

この霧は
きえやしない

霧中の自己

霧中の自己

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-02-02

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