【あらすじ】眠る者の望み通りの夢を見せてくれる花。その花を求めて青年はある花屋を訪ねた。だが、店主には「花を売れない」と断られてしまう。どうしても花が欲しい青年は、花屋から強引に花を盗んだのだが……花に夢を求めた人間のお話。短編。
世田谷のマンションで銀座のホステスの自殺体が発見された。発見者はあのクラブ「KAGEROU」の静香。捜査にあたるのは警視庁捜査一課、通称ダイハチの神宮匠刑事。ふたりの知恵と知恵の闘いを二階堂真樹乃刑事の目を通して描くミステリー作品。この作品を読んだあとは「毒蛇御膳」を読むことをお勧めします。
「金剛心法」というのは、闘いの最中、相手の行動をコントロールする技である。俺と、親友で「心法」の達人・御門将介は、「渋谷のクィーン」と名乗る美少女と出会う。やがて俺たちは渋谷の覇権を競うヤクザ組織の抗争と、女子高生失踪事件に巻き込まれていくのだ。これは俺と「渋谷のクィーン」あるいは「センター街の魔女」と、呼ばれた少女の話である。
あの御門将介の兄、御門龍介が遂に登場。 警視庁公安部人材登用課通称「チェリー」。それは民間の協力者を得て、公人では捜査の及ばない内偵、おとり捜査等を専門に行う部署である。「チェリー」の捜査員である龍介と相棒の白銀玉藻は、十全銀行襲撃事件に巻き込まれることになる。それは日本を二分するふたつの巨大暴力組織、極城会と住島連合会との首都圏を巡る縄張り争いに発展するのだ。その背後に暗躍する謎の宗教団体「陽だまりの家」の黒衣の女教祖・神蘭の企みは何か? そして事態は日本暴力団抗争史上最大といわれる、あの「渋谷抗争」に突入するのである。 本編は「センター街の魔女」事件の1年半後の設定であり、「センター街の魔女」の続編でもある。
昭和の時代、スマホもインターネットもないころ、たまたま銭湯で見かけた隣のクラスの女の子の姿を、小学校から中学校へと追いかける少女の物語です。百合という言葉もLGBTのくくりも知られていない世の中で、自分の気持ちに戸惑い、なかなか一歩を踏み出せない少女の切なさを描きました。ライトでもシリアスでもない、等身大の百合小説です。少しですが性表現あります。