一杯の紅茶にジャムを添えて、お話ししよう。
叶うはずのない日常を、夢見てました。
出来上がったばかりの真っ赤なジャムを、透明な瓶に詰め込んだ。
振り返れば、いつだって思い出はそこにある。
弱みに付け込むのは、悪いことですか?
色とりどりに並んだその鮮やかさに、一瞬にして目を奪われた。
たとえば、パラレルワールドの私たちは、何をしていると思う?
引っ込み思案な私の、精一杯のアプローチ。
遠距離恋愛なんて、私には向いてないのかもしれない。