金木犀の甘い香りと、紅く咲き誇る彼岸花。 夏の終わりと秋の始まり、此岸と彼岸、生と死の交わる夜――。 「殺してください――」 女はそう云った。
産み落とされたその仔馬は明らかに普通の馬とは違っていた。瞳は赤く馬体は普通の馬の倍はあった。「赤目」と呼ばれたその馬は甲斐の武将、飯富虎昌の目に留まり、戦国の世を駆け回る。
ハヤブサさんが某国のお姫様を、ボディーガードするお話です。頑張る人の姿を書きたいと思っております。よろしくお願いいたします!
白玉楼の庭師・魂魄妖夢は先代の教えを胸に剣を振る未熟な剣士。主の命により幻想郷に足を踏み入れた妖夢は初めての敗北を知る。 目が覚めると、己の半身たる半霊の声が妖夢の不甲斐なさを責め苛むようになっていた。追い詰められた妖夢の思考は暴走し、とうとう暇を出されてしまう。 『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』の後日談。白玉楼を追われた妖夢を待つ、一週間の激動を描く。
巷ではさまざまな赤い糸があちこちで複雑にねじれていて、余人はきっとその糸の先にある人を見出すだけでも骨が折れるのでしょうから、私には過ぎた幸いだったのです。
異世界転生のお話に飽きたあなたに読んでほしい。 本格史実系ファンタジー。 植民地に生まれた、白人と現地人のハーフの男の子が迫害される。 しかし、精霊と契約して愛する人たちを守るため奮闘する物語。 児童文学テイストです。 ※この作品はその他の小説連載サイトでも公開されています。
新撰組に入隊することで、亡き兄の思いを継ごうと奮闘する一人の少女の物語。仲間との絆、時代に翻弄され、女である自分という存在を見つめていく主人公。 青春の全てを剣に捧げ、自分の生きがいを見つけていくまでの生涯を描いていきます。新撰組にくわしくない方でも楽しめる、恋愛あり、三角関係ありの外伝です。 もちろん、新撰組の皆さんも登場します。
産業革命が起きる前の英国ロンドン風ファンタジー。マチルダは奇抜な格好と無愛想な性格が玉に瑕の売春婦。レオはそんなマチルダにぞっこんだが、マチルダは店の金を持って失踪する。彼女の隠された秘密とは?
高校二年生のあたしは初めて彼とドライブに行った。ダムにできた湖、そこには昔、村があった。睡蓮の花を取ろうとしたあたしは、謝って湖に落ちてしまった。浮かび上がった先には見知らぬ農村が広がっていた。他サイトでも掲載しております。「小説家になろう」 http://ncode.syosetu.com/n2969dc/ 「pixiv」http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1500494
舞台は舞柳市。そこには、一本の眠り木が存在する。著しく成長の遅い大木であることから眠り木と呼ばれている。そこで舞踊っている少女。彼女は一体何者なのか。眠り木と呼ばれる木で踊る舞姫の真相や舞柳市に語られる伝説について迫る話です。 不定期に更新しますが、かなり遅めの更新になると思ってください。 ※『小説家になろう』でも投稿しております。
時は平安。陰陽師・安倍晴明は、水・木・火・土・金、あらゆる元素の力を使いこなし、「妖魔」を退治する英雄として都中の人々から慕われている。しかし、妖魔の正体は晴明の部下が召喚する「式神」である。すなわち、妖魔退治は晴明が名声を得る為の自作自演なのである。
その娘の名はスワンといった。父親はスーザンと付けた。だがあまりに平凡だ。スワンとは古英語で豚の世話係という意味、これほど己に似つかわしい名があろうか。スワンの一族は殺しの呪術を専門とする魔術師だった。十九世紀初頭のイングランド、ヒース生い茂る荒野ガルトムーア。ユースタスとブラッドは魔女の陰謀を暴くため協力しあう。いっぽう医師のヒューは呪いの犠牲者に最新医術による治療を試みる。そして現れたのは謎を解く鍵となるはずの人物だったが…… 第1部、第2部につづく完結編。
あたしはアレクサ、誰も名前を付けてくれなかったから自分で付けた。他人はあたしをこう呼ぶ。クズ、乞食娘、バケモノ…… だが村の孤児アレクサは伯爵家の紋をかたどったブローチを渡された。「これは本来ならお前が持つべきものなのだ」 十九世紀初頭のイングランド、ヒース生い茂る荒野ガルトムーア。領主である伯爵家は魔女に呪われ一族を殺されているという。アレクサは自分の出生の秘密をさぐるため城に忍びこむ。魔女だって? 馬鹿馬鹿しい、もっとも邪悪なのは人間だ、赤ん坊だったあたしから家族や財産、身分を奪った人間だ!
わたしの名前はユースタス。わたしは特別な娘。一族を救うために生まれてきた。 十九世紀初頭のイングランド、ヒース生い茂る荒野ガルトムーア。領主である伯爵家は魔女の呪いに怯えていた。二百年前に斬首刑にされた魔女アンヌ・マリーによって一族は代々呪い殺されてきたのだ。最後の男子だったユースタスの兄も死んでしまった。その死に様はあたかも魔女に体をのっとられ弄ばれ、魂を吸いとられたかのようだった。 一家を救えるのはユースタスだけ。ユースタスがここガルトムーアの女主人になれば、呪いを終わらせることができると伝説が告げているのだ。だがそのためには新たに相続人となった遠縁の男の妻にならなければならない。まだ14歳なのに。しかもその男は……