ロバート・スタンリーはロンドンに住む貧乏な少年。病弱な母を抱え、アルバイト三昧の毎日。そんな彼は、ある日離婚した元の父から奇妙な申し出を受ける。なんでも、イートン校に通う双子の弟、アーロンの代わりに二週間新しい就職先で働いて欲しいというのだが… ロンドンの郊外、コッツウォルズにあるマナー・ハウス『メリー・モナーク(陽気な王様)館』 大の金持ち嫌いに父親嫌いのロバートは、渋々申し出を受ける。成金の親父の儲け話をブッ潰してやれ! 友人に吹き込まれ、心象穏やかでなく出かけていくロバート。彼を迎えたのはなんとたった三人のスタッフだった。元レストラン兼パブの店長、昼間は美大生のメイド、元乞食の執事。館を取り巻くおかしな噂。ロバートは父の企みを知る。亡霊の住まう呪われた館に、彼を身代わりに向かわせたのだった!…… イギリスを舞台にしたファンタジー
この夏、彼は80年の時を超えてやってきた。 深夜に疾走する暴走族の瞬彌。 その日常は、ある晩の奇妙な出会いで一変する。 警察の追跡をかわす最中、瞬彌と仲間たちが遭遇したのは、見慣れない特攻服をまとい、路上に倒れていた少年だった。彼の名は嘉三郎。過去からタイムスリップしてきた軍人だったのだ。 敗戦の事実も、戦後の日本の繁栄も知らない嘉三郎。そして、戦争の重みを全く知らない瞬彌たち。戸惑い、反発しながらも、彼らは互いの価値観に触れ、やがて世代を超えた友情を育んでいく。 しかし、嘉三郎が現代に留まれる時間はわずかだった。 戦争に命を捧げようとした少年が知った未来の姿。 そして、その過去から託された想いが、現代を生きる若者たちの人生に大きな変化をもたらす。 これは、時代を隔てた二つの「特攻」が交差する感動の物語。 失われた夏とかけがえのない出会いが、彼らの未来照らし出す。