シトリはいい歳になっても夫も持たず、一人、自身の生まれた里で暮らしていた。しかし、シトリの住む里は、間も無く国府の軍勢によって攻め滅ぼされるはずだった。シトリは、訪れるかもしれない死を前に、孤独と寂しさに苛まれていた。 ジェンダーのような語りにくいものこそ、ファンタジーにしてみれば、描きやすくなるのではないかと考え、書き始めた作品です。
「ナナちゃんにとりついた悪魔を、オレは祓いに来たんだよ」 「アナタは幻想に支配された病人です。病院に行くことをお勧めします」 マッドサイエンティストな天才ミストレスから造られた杉浦ソラは、ミストレスの病弱な娘ナナのため、医療ソフトを搭載されたロボット召使です。ある日ソラの下に不思議な黒い羽の「死神」が降り立ち、ソラと死神の奇怪な対決が始まります。