『初恋』

金曜日の憂鬱は
君の髪みたいにキラキラしてる


『初恋』


そう言えばで始まる会話を
楽しむ余裕もないの
君はいいよね
サッカーボールを蹴るみたいに
明日も蹴り飛ばしてしまう

アタシの唇が紡ぐ
次の音も待ってくれない癖に
今はまだ大丈夫だと
油断して高を括ってる

いっそのこと
嘘を突き付けてやりたくなるよ

愛なんて知らない
まだ知らない
知りたくないの

傷つけ合うためだけの愛なんて
今は必要ない

廻る季節と同じこと
君はアタシを忘れるわ
アタシも君を忘れるわ

悲しいけど
砂糖菓子みたいな今を
一緒に楽しむのもいい

いつかは消えて無くなる
君とアタシという
甘やかな痛みを精々楽しんで



「叶わないと信じてアタシ達は恋をする」

『初恋』

『初恋』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-06-03

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted