メキッ、というイヤな音がした。車体の左後ろだ。原田はあわてて車を少しバックさせ、降りて見てみた。ちょうど後部車輪の前辺りのボディーが凹み、赤い塗料が付いている。見るのが怖かったが、相手の車のバンパーの右側にも、原田の車の白い塗料が薄く付いて...
同じ空を見ていた僕と君。 それなのに、君が勝手にどこかへ行ってしまったから、 僕は君に囚われたまま、前にも後ろにも進めなくなってしまった。
こんなにあっ気なく自分が死んでしまうなんて、東海林は思ってもみなかった。ましてや、道に落ちていたバナナの皮で滑って転んだのが死因だなんて。だが、目の前には、倒れたままピクリとも動かない自分がおり、一方では、フワフワ浮かびながらそれを見ている自分が…