音時空に浮かぶ無数の音楽の国々の覇者「交響曲」の少女ヒタキは、世界の終わりがひたひたと近づいて来ることを恐れつつ、人々の喜びのためだけに音楽を創る、本来の純粋な作曲家になることを夢見ていたが……。芸術家の業を描く、耽美な味わいのファンタジー作品。
職場からの帰路、保育園で待っている息子を迎えにいくためにわたしは夕暮れの銀杏並木を歩いていた。しかし、どんなに進んでも銀杏並木から抜けだせない。混乱するわたしのスマホにママ友から着信が入り――
とある中学校3年1組。1クラスの惨劇。
なまえつけた。