『fragment』

貴方が遠くなる前にせめて
くちづけくらい残してってよ


『fragment』


何億光年の単位で待ってたから
ひと目で分かったしすぐ愛した
直情的なのは昔からなの
今更治らないから諦めて

真っ直ぐ見つめれば逸らされるから
こっちを見て欲しくて
アタシに集中して欲しくて
何度も袖を掴んで気を引いた

愛が重すぎると後で辛いと言うけど
今この瞬間があれば後なんて知らない
照れてもくれない貴方を見つめるのが
本当に本当に好きだったから

どうして分かりにくい優しさを
気づかずにいられると思うの
ずっと見てたから完璧に把握してる
不意打ちのもちゃんと見てるよ

何億光年て言ったって崩壊するのは
一瞬のことだから目を離せない
アタシが貴方のものであるかのような
その態度も記憶していたいの

星と星が近づいてまた離れるまで
アタシの胸に燃え続ける限り
貴方がこの一瞬を永遠と錯覚して
降参の合図をくれるまで



「砕け散る星々を尻目に最後のキスをして」

『fragment』

『fragment』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-01-14

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